播種(たねまき)
いよいよ、種子を播きます。
播き床として用意したミズゴケを敷き詰めたフカフカのベットに、
慎重に種子を播いて行きます。
播き床
当初は写真のような赤茶色をしていますが、日が経つにつれ
薄茶から少し緑がかった色に変わってきます。いろいろな種類
の品種を播く場合は名札を付けて区別します。
次期は2~4月、播種(はしゅ)後の管理や発芽して直ぐに夏を
向かえる事を考えての適期だと思います。
自然界では種子は、秋に地表に落ちて冬を越し発芽するか、
地温が上がる春まで待機していて 一番ふさわしい環境を敏感
に察知して発芽生育しているようです。
種を採って直ぐの「採り播き」は管理を長く継続しなければなら
ないので大変ですが、 早いほど良いのかも知れません。
また、5月に播いたのでは夏の高温や害虫の発生 などで生育に
影響があるのでありますから、少し遅いと思います。
種を播く深さは一般的に、種子の大きさの大体3倍ぐらいと言わ
れますが種類で違うようです。
ツツジ・シャクナゲ・山野草などは、深さに関係なく播き床の表面
が良いようですが、それだけに発芽までの間(約1ヶ月)は水遣り
に要注意です。
種子が何処かへ流されて、名札の品種が別の場所から発芽すること
になってしまいます。発芽のあと双葉になって品種の判別ができれば
良いのですが、似たような品種だと判らなくなります。
播くときは一番神経を使う場面です。軽く細かい種子なので均一に
バラ播けるよう工夫して播くと良いです。
中には世界から購入した貴重な種子もありますから、あまり大雑把な
播種は避けたいところですね。
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