百舌鳥の速贄(ハヤニエ)
フェンスの上に止まっているメスのモズ。よく見ると綺麗な鳥です。
猛禽類独特のクチバシと、触ったことはないですが柔らかそうな羽毛が
いい感じです。一見、大人しそうに見えますね。
快晴だったのでブルーの背景は、実際の空の色です。
グランドの芝生を刈払機で刈る仕事をしていた事があります。ある時、
一羽のモズがフェンスに止まっていました。フックラとした薄茶色の
姿で尾が長く鋭い眼つき、盛んに鳴いていました。
エンジンを止めて見ていると、しばらくキョロキョロ辺りを見回して
いましたが、グランドを低空(4~50センチ位)で、何処かへ飛んで
行きました。
ところが、エンジンを掛けるといつの間にか何処からか飛んで来ます。
何回繰り返しても同じように飛び去り、また、フェンスで尾を振り鳴い
ています。そして時折地面に降りて何かを探しています。
よく見ていると、何かを咥えて飛び上がりフェンスの上で食べています。
口先から足が見えます。それは冬眠している小さなカエルでした。
「これが食べたいのだよ!」とこれ見よがしにフェンスの上でのジェスチャー
です。「よし!解った捕ってやるよ!」
草むらを掘って探すと、居ました。青ガエルが少し掘ると見つかりました。
4~5匹掘り出して、モズが止まっている傍の地面に放り投げるとモズは
しばらく見つめてから、飛び降り、上手にカエルを咥えて元のフェンスに
戻って食べていました。
モズはオスもメスも同じように捕食するのでしょうか?今までに、捕食して
いるモズを何回か見ましたが、皆、薄茶でした。
その時は、オスメスの区別がよく判らなかったので勝手にモズ太郎と命名して
「また来たのかモズ太郎、、、。」などと話し掛けていましたが、調べると
黒い線が無いのでメスと判明、それからはモズ子と呼ぶことにしました。
このモズと違い、別の場所の別のモズですが、下の写真は、五葉松の枝に
トカゲを突き刺した「モズのハヤニエ」です。
尖った枯れ枝にトカゲのハヤニエ
ハヤニエは、保存食として後で食べるためか、縄張りの表現か、専門家でも
断定できないそうです。
ハヤニエの作業現場を見ていないので、やっているのはオスなのかメスな
のか不明ですが、多分、オスが縄張り範囲のために目印として残している
のだと思います。
想像ですが、先程のモズ子との対話から、下手人?はメスではなくオス
ではないかと思います。
なぜなら、メスがカエルをその場でムシャムシャ食べている姿を見ている
からです。
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